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「十二国記」 落照の獄 yomyom vol.12 [本]


yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]



NHKアニメ「十二国記」のそれも再放送だと思うのですが、
なんとなく見始めたら、それがあまりにも難しくて解からないので、
仕方なく文字の方の「十二国記」シリーズを読み、
面白くて出ている分は全部読み、作家がたまに雑誌に書いてくれる続編を
首を長くして待っている読者の一人になりました。
本当は番外編のような断片ではなく、本編の続編を待っているのですが。[ふらふら]

この「十二国」のお話は、それぞれ土地は繋がっているのですが、
ご多分に漏れず各々上手くいっている国や問題のある国もあり、建設中の国もあり、
そういう一つ一つの国の話で、まだ全く語られていない国もあります。
ファンタジー小説なので、人が木にできた卵から産まれたり、
王や日本でいう所の官僚たちが、文字通り雲の上の国に住んでいて、
雲の下の庶民は寿命のある人間で、天上の人々は寿命がない仙人であったり、
動物人間がいたりします。
王が善政をすれば国が平和になり、王が病気になったり悪政をすると
妖魔という怪物がちまたにあらわれて悪さをしたり、天候が悪くなったりします。
なかなかおとぎ話の世界で、あまり現実感はないです。
ただそうは言っても、「銀河英雄伝説」も「ハリーポッター」も
この「十二国記」も話の半分は政治の世界の話です。

作家も現代を生きている生身の人間、浮世離れしているわけでもないのだなぁと思いました。
今回の話では、秋葉原の事件や、裁判員制度のことなど、いろいろ読みながら考えました。
いま、この時期だから、ということを感じました。
作家が今回「柳」という国で描いた、この世が急速におかしくなっている、
これから悪い方向に転がっていくという予感が、
今の自分たちを包んでいるこの時代の空気のようで、
ものすごく暗~い気持ちになりました。

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