オペラにおける「惚れ薬」について [クラッシック音楽]
オペラにおける「惚れ薬」と言って、最初に出てくるのは
イタリア オペラの「愛の妙薬」、あるいはドイツ オペラの「トリスタンとイゾルデ」か。
「愛の妙薬」の方は、お話だけで、本物の妙薬は出てこないのですが、
おもしろいのは、惚れ薬と信じて ただのワインを飲んで、偶然の出来事により
惚れ薬の効果を得る男性主人公、惚れ薬を薦められても、毅然として断る女性主人公。
イタリア的明るさと割と現実的でさっぱりした人柄が感じられます。
「トリスタン・・」の方には、れっきとした惚れ薬が出てきますが、
敵同士が取り違えで惚れ薬を飲んでしまったために 愛し合うことになってしまい、
これにより、最後は結局、両方とも死んでしまいます。
あと「惚れ薬」と言えば、「真夏の夜の夢」に出てきます。
これはオペラにもなっていますが、私は見たことがないので、
戯曲と同じストーリーか、分かりません。
「真夏の夜の夢」では、惚れ薬は同じく間違えて使われます。
このため、カップルが入れ替わってしまいますが、結局は元の鞘に納まって、
どたばた喜劇を演出するための道具に使われます。
イタリアでは惚れ薬はないのに、惚れ薬の効果が、
ドイツでは惚れ薬のせいで 悲劇に、
イギリスでは惚れ薬のせいで 喜劇が。
なんとなく国民性が現れているような気がするのですが、、
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